オチが無茶過ぎて悶々とさせられた打ち切り漫画5選

応援していたのに打ち切り!
その結果、オチがえらい唐突になっておいおいおい舐めてんなー大人の事情とやら!こちとらしっかり消化不良だよ!
そんな成長期の発育を妨げた漫画を紹介します(ネタバレあり)

1、「ギィルティ 」

原作:狩撫麻礼 作画:中村真理子

最高の映画を作る為に無人島で10年暮らして脚本練ってましたみたいなイカレた映画監督志望の主人公が、同程度に狂ってるプロデューサーと組んで無茶やるみたいな話。
見るだけで射精する体位を編み出したりとかする天才CGクリエイターを自分らの映画に専念させる為にシャブ中にするエピソード等が印象に残る。
作ろうとしていた映画はオープニング5分でベンハーの50倍だかの金がかかるらしい。
最後はプロデューサーの方が衝動的に主役を電車のホームから突き落とそうとしてしくじり自分が轢かれて死ぬ。

2、「バーコードファイター」

作:小野敏洋

一応バーコードバトラーの販促漫画だったはずが、無駄に壮大な設定が膨らみ、相当数の伏線を置き去りにしたままに唐突に打ち切り。連載当時90年代半ばでありながら、現状のそれより魅力的なゲーセンとネットゲーの複合型コミュニティーを物語の中に創出しており、今読んでも全く古びた所の無い面白マンガ。

コロコロ連載ながらヒロインが実は男という前衛的な設定で当時の小学生の度肝を抜いた。
最終回で主人公のライバルが実は男のヒロインに男である事を織り込んだ上でコクる。

3、「硬派!埼玉レグルス」

作:滝 直毅 、山本 コーシロー

緩い野球ギャグ漫画だったはずが、経緯は忘れたが悪魔と野球をしだす。
悪魔がボールも放らず目からビーム出して直で選手を石化させたりしだしたので「これもう野球どころじゃないぜ」みたいな話になり普通に殺し合う。
やりたい放題やった後で沢村栄治の銅像を取って付けた様に拝んで終了。

4、「究極!変態仮面」

作:あんど 慶周

街中でやんちゃかますチンピラを、パンツ被ると人格変わる変態が股間を駆使してシメると言う超洗練されたフォーマットが、永遠を約束されたかの様にダラダラ続いていた矢先に、唐突に時が10年進み、元のヒロイン捨ててお色気ギャグ担当の女と結婚する。
目先のエロスには勝てない。

同窓会で気まずそうに笑うヒロインには子供心にこれ何かシブいなあと考えさせられたものだった。

5、「トリツキくん」

作:高田祐三

イタコの素質のある主人公が浮遊霊の言い分聞きながら麻雀打つみたいな漫画。
霊障のせいで九連宝燈が出まくって打ち手の命が縮む雀卓とかが出てくる。

相方の女の子の霊が転生決まったんで、付き合いが恋愛対象にしっくりくる程度に年齢調整しようみたいな理屈で冷凍睡眠する。
高校生位に育った女の子に会いに来ました的な所で終わり。

全然麻雀関係なくなってたが何かせつなさと唐突さが上手く絡まってる感じでよかったような気にさせられる。
高田祐三は全般的に話のシメ方が上手い印象がある。

志半ばに打ち切られた作品の無念をたまには思い出してやりたい。