五月に現れるマイナー妖怪紹介

4月ももう終わりですね。5月になると妖怪がやってきます。
薫風とともにひょっこりやってくる妖怪たちと、
どこか懐かしく、不思議な時間を過ごしてみませんか?

① 脳喰い兜

こどもの日に現れるキラーコンドームの亜種。
節句の兜に成りすまし、不用心に兜をかぶった少年にまごうこと無き死を与える。
この妖怪による死者が出た家は屋根より高い鯉のぼりを掲げ、その憐れな魂を慰めるという。
今年はどれだけの鯉のぼりが皐月の空を彩るのだろうか。

② 豆法師

「そら豆はいらんかえ?」
5月の夕暮れにそう声をかけられたら、それは豆法師だ。
豆法師は孤独な妖怪で、普段は人目につかない場所でただ黙々とそら豆を育てている。雨の日も、風の日も、アレの日も。
ところで、そら豆の花言葉は「憧れ」だという。
豆一筋に生きた彼が心に宿す「憧れ」とは一体なんなのか…我々の心を今、哀愁の風が吹き抜ける。

③ 茶の怪(ちゃのけ)

体長0.5mm程の低級妖怪。
人間の脳に寄生し、好物の新茶にありつくために宿主を操る。
静岡県において「茶の栽培は麻薬のようなスポーツである」と認識されてきたが、それは既に静岡県民のほぼ全数が茶の怪に冒されている証拠に他ならない。茶の栽培はスポーツではなく、農業の一種である。履き違えるな。
静岡県民を見たら妖怪だと思い警戒すること、ゆめゆめ忘れぬように。

④ サツキ

メイのバカ!
もう知らない!

⑤ 鬱招き

誰もが待ち望んだGW。
大型連休に浮かれる我々を横目に、鬱招きはちゃくちゃくと力を蓄える。
有意義な休日を過ごした者ほど鬱招きの干渉を受けやすく、その詳細は以下を参考にされたし。

レベル1「休みの間、家から全く出なかった」
→ これといった霊障はありません。

レベル2「お母さんとディズニーランドにいった」
→ これといった霊障はありません。

レベル3「映画・ショッピング・外食等、頻繁に外出した」
→ 連休開け、不意に頭を何度も何度もコンクリートに打ち付けたい衝動に駆られます。人間不信になり、社会復帰は望めません。

レベル4「旅行にいった(国内)」
→ 世を儚み、線路に飛び込みます。

レベル5「旅行にいった(海外)」
→ 大地は割れ、海は枯れ、そして空は焼け落ちる。ナイルのほとりに繋がれた四人の断罪の天使が解き放たれ、逃げ惑う人々を手にした剣で突き殺してまわる。この時点で世界の人口はそれまでの約半分となるが、恐怖はまだ終わらない。毒を持ったイナゴの群れが人々を襲い、未知の疫病が流行り始める。誰のせいでもない。全ては、あなたが悪いのだ。