僕は以前、1年半という短い期間でしたが精神病院で働いていたことがあります。
その時に見たこと経験したことを少し書いてみようと思います。
1.飛び降り自殺
僕が病院で働きはじめ、仕事にも少し慣れはじめたころに起こったことです。
実際には僕は見てはいないのですが、その日は朝から警察車両や救急車などが病院に留まっていて普段とは違った雰囲気だった。
どうやら3階から飛び降りた入院患者がいたらしい。
他の病院は知りませんが、そこの病院の窓には鍵をかけベランダにも柵があった。
手先の器用な方だったらしくなんか身近にあるものを使って鍵をあけ、看護師の目を盗み飛び降りたらしい。
正直、飛び降りが出来る精神病院ってどうなんだ?って思ったと同時にやっぱりこういうことが起こるとこで働いているのかとちょっと落ち込んだ。
患者さんは総合病院に運ばれたが、そこで亡くなられたらしいです。
2、愛想のいい若い女性の入院患者さん
入院患者さんの多くが年寄りで、若い患者さんは少数だった。
僕は脳波測定をしていた。
その患者さんは若くて愛想のいい患者さんで、気むずかしく年を取った患者さんが多く検査が難しい方も珍しくなかったので、その方の検査はすんなりいくと思っていた。
電極を付け、脳波測定をしようと脳波を見たところ、非常に脳波が乱れていた。
一見、穏やかな表情をしていた患者さんだが、よく見ると少し震えていた。
笑顔が引き攣っている。
検査もすぐ終わるのでリラックスするよう声をかけたが、脳波の乱れは変わらない。
電極の付け方が悪いのかなと付け直しに行ったときに気付いた。
手首には治りかけの傷が複数、手首の包帯からはみ出していた。
一見すると凄く愛想の良い方だったので驚いた。
3.うんこブリブリ
一度、脳波室に着いた瞬間にうんこ漏らした患者さんがいた。
連れてきた看護師がそのまま行ってしまったので、殺意が沸いた。
僕の職場は特殊すぎたのでこういうことがあってもそのまま検査しないと僕が怒られる状況にあったので、そのまま検査した。
オムツのパワーにより糞が漏れてくるということはなかったんだけど、脳波室は密室。
死ぬほど臭くて嗚咽がしたので、無呼吸状態で作業し、苦しくなったら廊下に呼吸をしにいくということをした。
地獄の臭気にやられながら検査をし終わり、上司が脳波検査室に入ってきたので。
臭いとなんか言われると思い状況を説明したが、そんなに臭わないとか言っていた。
鼻もおかしいのかこいつと思った。
4.うんこぶりぶり2
僕の職場は極めて特殊で僕は看護師ではないのですが、ある日急に看護師の体験してこいと言われた。
ここでも不条理を感じたが、しょうがないので病棟へ行くことになった。
その日は風呂の日だった。
患者さんの服を脱がして、体を洗い(僕は体洗いをしてない)、バスタオルで拭いて服を着させる。
結構大変な作業だった。
中でも印象的だったのは体を洗われながら糞を大量に漏らしていた場面。
他の人は笑っていたが、無表情で大量に糞を漏らす様はなんだか悲しかった。
周りの看護師さんは慣れまくっていて凄かった。
あれは尊敬する。
だけど、僕には無理だと思った。
トイレ掃除もした。
普通のトイレ掃除と違い、結構隅々まで綺麗にしていた。
これもきつかったけど、うんこよりは糞ほどマシだった。
他にも抵抗するお婆ちゃんに爪をたてられ腕からちょっと血がでたり。
うんこ投げる患者さんがいた。
普通の病院の看護師よりかなりキツらしいが、そうだろうなって思った。
仕事柄うんこを扱うことがあったんだけど、ホントに僕はうんことか嫌だった。
吐きそうに何度もなった。
小便も嫌だったけど、うんこよりは糞ほどマシ。
人のうんこはキツい。
5.上司
なんといってもこれ。
結局これが原因で仕事をやめた。
精神病院関係ないじゃんって思うかもしれないけど、いいんだよ。
精神病院で働いててやばかったことにはかわりない。
一番近くに一番キチガイがいた。
そのキチガイのせいで職場は非常に静だった。
なにで切れるかわからないから、僕を含め他の職員も私語はしなかった。
他の職場の方からもあそこの雰囲気は異常だと言っていた。
そして、他の職場の人もみんな嫌っていた。
セールスマンが来ていたが、一人やめた。
理不尽な説教とか要求は僕らと同じようにされていた。
何度も殴りそうになったが、こらえた。。
このコラム書いて思い出したくもなかったことを思い出した。
なんの良い思い出もない。
